仏が如し坊や

週末に横浜で散歩した。帰るところ、日産ビルへ行く歩道に上がるエレベーターをある女性と一緒に入った。エレベーターはガラスバリで、午後の日差しで温度が上がっている。

「あついですね。」と私は言った。

女性は「そうですね。あついですね。」と戸惑って言った。エレベーターがあって、彼女を前に歩かせた。暑いエレベーターから出たら、外気が私には涼しく感じたけど、彼女がハンカチを出して汗を拭いた。改めて、言葉の力に気がついた。もう涼しいのに、私からの言葉の余韻で暑がって歩いたり汗を拭いたりしていた。もし、エレベーターを出たところで「あ、涼しい。」と言ったら、反応は変ってきただろう。

日産ビルを出たところ、向かいから歩いてきている三人家族の5歳くらいの息子さんが歩調を遅らせて、そして止まった。父母が気づかず、歩き続けた。息子さんが手を体から離れた姿勢で立って微笑んだ。一瞬私と目が合って、そして彼が回って反対方向を見た。通り過ぎる私に彼の顔が再び見えてきた。親が気づいていないよ。何をしているのだろうと思って、気づいたのが涼しくて優しくビルの間に吹いていた風。彼は涼しい風に感謝しているところだった。そして彼がまた回って、早速親の横に戻った。

おかげさまで、私もビル風に気づいて、感謝した。

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