取り付ける。取り憑かれる。

二月から歯の矯正治療を受け始めた。中学時代にも受けたことがあるが、そのときに姿勢が悪かった。この二年で、あんまり多い運動量で背中と首の筋肉に筋肉がついてきて、姿勢が良くなった。姿勢によって、下顎の位置が変わるので、噛み合せが逆になって、それを治すためにまた治療を受けることにした。

今日は針金を調整しに矯正医の診断室に行った時に、先生が帽子型矯正装置(ヘッドギア)を提案した。これは頭の後ろから巻いて、下あごの歯に当てて、下の歯を後ろへと引っ張るようなもので、使うことで歯が綺麗に並んで来るが、やっぱり顔の周りに取り付けるので、かなり目立つものだ。

先生は説明した。「ただ、これは一日平均八時間を付けないと、結果が出ないのですよ。面白いことで、八時間を下回ると、例えば七時間半とかで効果が見られません。」

「そうですか。でも、私は一日平均六時間しか寝ないのですよ。最近記録も取っているし。」

「寝ている時じゃなくてもいいですよ。例えば読書の時とか、あんまり動いていない時とか。週末で時間を稼いでいるかたもいます。平均が八時間になればいいです。」とさらに説明した。

「まあ、通勤時間を入れれば、一日八時間にはなるかな。」

この時に先生が大爆笑「おかしい!」

「ちょっと変人に思われるかもしれないけど。」

「日本の子供は、海外みたいに、学校で付けていないよ。あんまり誰もみたことがないと思いますよ。通勤は、車?」

「いや、電車。」

私は電車に乗っている自分の回りの人のドン引きの反応を想像して、先生と一緒に大笑いした。

私が聞いた。「後ろのストラップは色を選べる?」

「いいえ、選べないんですよ。いや、でも、こんなに積極的にヘッドギアを着けようとしているヤンさんは医者として嬉しいですよ。始めてですよ。だいたい皆さん嫌がっています。」

「何だか、子供の時に周りにそういうのを付けていた人もいたのだからかもしれないけど、そんなに抵抗を感じない。」

これで思い出したのは、私が育った環境で、人は目立つことをあんまり嫌がらなかった。(むしろ好んでいるかもしれない。)一方、日本では皆が目立つことをできるだけ避けている傾向がある。私は今もあんまり気にしていないけど、場合によっては目立つことというのは雰囲気を相手に合わせる努力をしていないという失礼がことになるとも理解してきた。これで、以前より気にしているだろうけど、何かで茶化されて、それで恥に取り憑かれることはおそらくない。

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